2018年3月11日日曜日

魯肉飯(るうろうはん)を極める


 TBS系「女神(ヴィーナス)サーチ」という番組で「台湾人が日本人に教えたいものベスト20」という企画で、なんとトップに輝いたのが魯肉飯。「やっぱり鼎泰豊(ディンタイフォン)でも、足裏マッサーでもなく、魯肉飯かぁ」と、魯肉飯マニアの私としてはわが意を得たりの気分になった。

 ところが、よく考えると2009年まで東京にもあった鬍鬚張魯肉飯(ひげちょうるうろうはん)のほか、私は、台湾で2~3店と、あとは缶詰もんしか知らない。これで、「魯肉飯マニア」といってよいのか? というわけで、今回、「サイコーに旨い魯肉飯」を求めて台北を歩くというミッションを自らに課してみたのだった。

 説明が前後したが、魯肉飯というのはにトロトロになるまで煮た豚肉を甘いタレと一緒にご飯にかけて食べるというものである。 

 さて、どの店の魯肉飯がサイコーに旨いの栄誉を獲得することになるか?


金峰魯肉飯
台北市羅斯福路一段10號之2

 まず、中正記念堂の前にドッカとかまえた「金峰魯肉飯」というお店。地図にも出ている有名店だが、これが訪れてみるといかにも「小腹系」のベタに地元っぽいお店である。

 この匂いこの色。魯肉飯とあいそうな、煮玉子、タケノコの炒め物(魯肉飯にはなぜかメンマやタケノコが合うのだよ)を注文して何も考えずに一気にかき込む。これは魯肉飯だ。一緒に野菜系の具が入っているのは、南門市場が近く材料豊富だからか? 

丸林魯肉飯
台北市民族東路32号

 「女神サーチ」で、台湾を代表する魯肉飯として紹介されたのがこのお店。なんとなれば、馬英九総統もここの魯肉飯が大好きなのだとか。台湾でいちばん偉い人が好きだというのだから、これがまずいはずがない。



 丸林の魯肉飯は、ぜひともスープと一緒に食していただきたい。「筍排骨湯」(排骨の肉がコロモをパクリとやったとたん口の中でパラリとほどける具合が絶妙)も旨かったが、アスパラと百合根のスープもちょっともらったら旨かった。

梁家嘉義鶏肉飯
台北市松江路90巷19号

 ツイッターで「台湾情報・魯肉情報を求む!」とやっていたら台北在住経験者のKさんから教えてもらったお店。店名にある「鶏肉飯」というのは、名前のとおり鶏肉を割いて味付けしてご飯にのせて食べるというこれまた別のものである。しかし、このお店、魯肉飯でも有名なのだそうだ。

 テーブルの上には漬物とトウガラシ。スープが8種類と充実しているのもうれしい。本体と合わせてこの4つで魯肉飯の宇宙が形成される気がします。

 タクシーの運転手さんが旨そうに食べている。


阿財虱目魚肚
台北市內江街52號

 知る人ぞ知る隠れ家グルメ中国料理店のオーナーに「台北には台湾人でも本当においしいと思える魯肉飯は少ないのだよ」なんて言われながら教えてもらったお店。営業時間は、夜の10時から朝6時までとか。夜中の1時頃にでかけたのだが、この時間に店の前に行列ができている。

 お店の名前の「虱目魚」は、サバヒーとかタイワンミルクフィッシュなどといったりする魚。それをサッと揚げた料理が名物なのだがスナックぽくて旨い。ほかにも三杯花枝なんかを食す(私は三杯鶏丁が好きでよく東高円寺のリトルアジアとかで食べてんだけどこれはイカですね)。しかし、まわりを見回すと魯肉飯を食べる客が目立つ。かなり甘めのタレでいかにもペロリと食べてしまいそう。お菓子みたいな感覚で食べれちゃうのがここの魯肉飯かもしれません。 

 さて、サイコーに旨い魯肉飯とは……それは、残る1店を食べてから決めることにする。

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